専門コラム 事業を着実に成長させる三つの要件

植村 猛

私が社長と始めたAoyama Flower Marketが、

ゼロから国内外100店舗年商80億円にまでなれたのは、

社長に事業家としての才能があったからだと思います。

事業の才能というと特別な資質のように思われるでしょうが

要は出発点と着地点を正しく設定できるだけの判断力と

途中で起こる問題への対処能力、

さらには

いかに成長させていくかという熱い思いを継続させる

強い意思があるかどうかに尽きます。

①「出発点と着地点を正しく設定する」

出発点は現状ですから、

いまの状況がどうであるか正確に把握することです。

とかく人は現実から目を背けたくなる傾向がありますから、

現状のマイナス面は

甘く考えてしまう場合もあるでしょうし、

その逆に、利点とか優位の条件を見落として

悲観的になることもあります。

ですからあくまでもシビアに、

でもポジティブに分析しなければならないので、

意外とこれは大変な作業かも知れません。

 

次は着地点の設定、つまり目標を立てるのですが、

出発点がブレていると着地点も定まりません。

またこの着地点は、短期、数年後、さらに将来というように

短いものから長いものまで考える必要があります。

 

② 「目的に向かう途中で生じるいかなる事態にも

                   適切に対処する」

おそらくこれが一番やっかいです。

こればかりは何が起こるかいつ起こるか

まったく予測できませんし、

よく似た事態であっても、

他人の対処法はあまり参考になりません。

 

実際に大きいあるいは難しい問題が起こった時に

長年勤務してそれなりのポジションにいる社員でも

判断や決断ができなくても

トップは常に一刀両断で解決しなければなりません。

たとえ社長といえども神様ではないので、

無理難題でお手上げとか

判断ミスによる失敗もあるはずなのですが、

最終的には一応解決ということで必ず乗り切ります。

これは職務権限とか責任の範囲の違いもありますが、

最後の最後は「できない理由にこだわる」のではなく

「できる方法を見出そうとする」からではないでしょうか?

 

ただ、これも気分次第の出たとこ勝負では

危険が大きいわけで、

すべての状況を瞬時に判断して

できるだけ的確な予想を立てる能力を要求されます。

そのためには常に頭ひとつ上に出して

高い所から全体を俯瞰していることが重要であり、

いかなる事態でも沈着冷静でいられる

心の強さが求められます。

③「事業に対する熱い思いを継続させる強い意思」

これには二つの側面があります。

ひとつは“熱い思い”は

できるだけ崇高なものでなければならないということです。

Aoyama Flower Marketの社長の信条である

「清く」「正しく」「強く」「尊く」です。

 

次に

「チャレンジし続ける」「成長し続ける」「貢献し続ける」

も社長はよく口にします。

これがもう一つの側面です。

 

チャレンジしなさいということはよく言われることですが、

Aoyama Flower Marketの場合は、

チャレンジしたら必ず成長し、

その結果、貢献できるはずだと言い切ります。

もちろんチャレンジに失敗はつきものですから

不本意な結果しか出せないこともあります。

ただ、そのことから必ず何かを学び

たとえ結果は失敗であっても

自分自身は成長していなければなりません。

また、そのチャレンジは貢献するためにするものであって

自分本位のものであってはいけないのです。

 

ですから、たとえ一時は失敗しても

その失敗から大きく学べば、

いつか何かしらの貢献ができるようになるはずです。

 

以前社長に

事業成功の秘訣をどう考えるか聞いてみたところ、

「スピリッツ」という答えでした。

これをとことん考え抜くのです。

 

「スピリッツ」とはなんでしょう?

これは答を人に聞いたり本やネットで調べたりして

求めるものではないと思います。

目の前にノートを広げて

真剣に考え抜いて探り当てるものです。

 

その答えが見つかったとき、

今やっている、あるいはこれからやろうとしている

事業は必ず大きく成長するに違いありません。

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